
エノケソ一代記 三谷幸喜の過去の舞台作品まとめ
三谷幸喜作・演出『エノケソ一代記』に市川猿之助、吉田羊ら、三谷も出演 https://t.co/ESePZdfub0 pic.twitter.com/tijrrIz4Y8
— CINRA.NET (@CINRANET) September 15, 2016
11月27日(日)から世田谷パブリックシアターで上演されるシス・カンパニー公演 『エノケソ一代記』は、ひとりの「エノケソ」の物語です。「エノケソ」とは、戦後全国各地に出没した喜劇王エノケンこ(榎本健一)の偽物たちのこと。
決して歴史に名が残ることがないひとりのエノケソと、その妻とのドラマが描き出されます。作・演出をてがけるのは三谷幸喜。出演者には、市川猿之助・吉田羊・浅野和之・山中崇・水上京香・春海四方・三谷幸喜という錚々たる顔ぶれが並びました。
今回は、作・演出・出演の三谷幸喜による過去の舞台作品のうち、主要な作品をまとめます。
『エンケソ一代記』を手がける、日本を代表するクリエイター三谷幸喜とは?
観劇予報を更新しました!: 三谷幸喜の新作書き下ろしは"サスペンス"『不信~彼女が嘘をつく理由』2017年3月上演決定! https://t.co/GFAlbyNFfU pic.twitter.com/dCcuBx1lXX
— 演劇キック (@enkick) November 7, 2016
劇作家・脚本家・俳優・映画監督と、様々な形で日本エンターテインメント業界をリードし続けている三谷幸喜。作・演出する舞台は常に完売、監督する映画はヒット、手がけるテレビドラマは根強い人気を獲得……と、メジャーシーンでの存在感は他のクリエイターを圧倒しています。そして現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』の脚本家として、今まさにお茶の間を楽しませてくれています。
大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成。三谷幸喜による明るく洗練されたユーモアセンスにより、絶大な人気を誇るようになります。演劇活動と並行して放送作家としての活動もスタートし、『お笑いマンガ道場』などの構成に参加。やがて、フジテレビ深夜枠で『やっぱり猫が好き』の主な脚本を手がけたことで、テレビ業界での知名度を上げていきます。
そして、テレビドラマ『振り返れば奴がいる』『古畑任三郎』『王様のレストラン』などの脚本により、三谷幸喜の名前は全国区に。演劇の世界でも、劇団公演・プロデュース公演ともに彼の演出した作品はヒットを飛ばしつづけるようになります。
1997年には、『ラヂオの時間』で映画監督デビューを果たし、多くの映画賞に輝きます。その後も、数多くの映画・演劇・テレビドラマで数え切れない名作を生み出し続けています。もちろん、過去の舞台作品の数も膨大で、あらゆるものを題材にして創作を続けています。
『エンケソ一代記』を手がける三谷幸喜過去の舞台作品その1:『12人の優しい日本人』
12人の優しい日本人
三谷幸喜監督の12人の怒れる男の日本人版 日本人の人間性がよく描けてて面白かった
#オタクにオススメしたい映画を一本あげる pic.twitter.com/gPLWIPIVYE— Mark.0726 (@MarkO726) November 14, 2016
1990年に東京サンシャインボーイズで上演された『12人の優しい日本人』は、映画『十二人の怒れる男』を発想点としてつくられた作品です。
「もし日本にも陪審制があったら」という設定の法廷劇・密室劇で、秀逸な笑いや元ネタのパロディと、巧みなストーリー構成で高い評価を得、1991年には中原俊監督(三谷幸喜脚本)で映画化もされました。現在までに3回も再演されている三谷幸喜の代表的な演劇作品のひとつです。
『エンケソ一代記』を手がける三谷幸喜過去の舞台作品その2:『笑の大学』
三谷作品大好きだけど、「笑の大学」を舞台で観れたのは本当に良かった。西村雅彦と近藤芳正の2人に笑ったし泣かされた。映画じゃダメなのよ、舞台の1シチュエーションがいいのよ。 pic.twitter.com/VmD1TRHrhe
— おはぎ@棚から◯◯ (@ohagi27) September 12, 2014
1994年にラジオドラマとして放送され高い評価を得、1996年に青山円形劇場で初演された『笑いの大学』は、その年の読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した密室会話劇です。
戦争前夜の日本で、『笑いの大学』という芝居をめぐって劇作家と検閲官が繰り広げる”台本直し”の様子を描いた2人芝居で、傑作戯曲として海外でも数多く翻訳上演されています。2004年に星護監督によって映画化されています。
『エンケソ一代記』を手がける三谷幸喜過去の舞台作品その3:『オケピ!』
価格8400円~ オケピ! The Orchestra Pit 2003 PARCO劇場DVD パルコ 三谷幸喜 https://t.co/TLQGdyiZBX pic.twitter.com/3oNGtROVNz
— 買ってよかった (@jasperavav) March 26, 2016
三谷幸喜によるオリジナルミュージカル『オケピ!』は、本来は舞台下にいるオーケストラピットの面々にスポットを当て、ミュージカルの世界に裏側から関わっている13人のオーケストラメンバーの姿が描かれます。岸田國士戯曲賞を受賞し、再演もされている三谷幸喜の代表作です。
『エンケソ一代記』を手がける三谷幸喜過去の舞台作品その4:『コンフィダント・絆』
今日ゼミでみた、三谷幸喜氏の「コンフィダント絆」めちゃめちゃよかった
第2幕がたのしみ
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— Mai Tsutsui (@hccpeccico) September 23, 2016
三谷幸喜は、歴史マニアとしても知れらていて、多くの史実に基づいた創作演劇をつくりだしています。『コンフィダント・絆』もそのひとつ。有名画家ゴッホ、スーラ、ゴーギャン3人の交流を描き、芸術選奨文部科学大臣賞(演劇部門)などあらゆる賞を獲得しました。
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進化し続ける三谷幸喜の最新作『エンケソ一代記』を見逃すな!
三谷幸喜新作「エノケソ一代記」に市川猿之助&吉田羊、本人も久々の舞台出演 https://t.co/hkZKBHSSnS pic.twitter.com/HnOUIb5xBI
— ステージナタリー (@stage_natalie) September 13, 2016
こうしてまとめたものをみても分かるように、”洗練された笑い”という要素を武器に、密室劇、ミュージカル、歴史ものとあらゆるジャンルの作品を生み出し続けてきた三谷幸喜。過去の舞台作品同様、彼の作品は今なお進化しつづけています。新作『エノケン一代記』でもまた、新たな世界を提示してくれるに違いありません。チケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。